お得なのはいつ？引っ越し代の相場を時期別にチェック

引っ越しにはたくさんのお金が必要です。人生の大きなイベントと重なることもあり、多くの出費を強いられることが珍しくないため、出来る限り安く済ませたいものです。

この記事では、時期によって変動する引っ越し代の相場の高い時期と、安い時期、引っ越し代を安くすませるコツなどを紹介していきます。

時期によって違う引っ越し代の相場

引っ越し業界には繁忙期があり、一般的にこの時期は料金が高めになります。通常期との差は数万円にのぼることもあり、家計に与える影響は大きなものです。

引っ越しのハイシーズンをしっかりと把握して、出来る限り料金を下げられる引っ越し計画を立ててみてください。

引っ越し代が高い時期

引っ越し代を月別に比べると、3月が最も高くなります。4月に控えている入学や就職といったライフイベントを機に、新生活を始める人が多いためです。

2月から料金が上がり始めますが、3月が最も引っ越しが多く、ラッシュは4月まで続きます。そのため、3月と4月がこの業界の繁忙期となるのです。

中でも3月の下旬から4月の上旬の引っ越し代は1年で最も高値になります。これは新生活スタート前のタイミングで新居に引っ越す駆け込み需要も影響しているためです。

移動距離やサービス内容によって上下しますが、3月の平均相場は単身だと約6万円、2人だと約10万円、4人家族だと約12万円もの料金がかかってきます。

また、この時期は業者のスケジュールが埋まりがちなので、希望した日に引っ越し出来ないという事態も起こりえます。

出来る限り繁忙期の引っ越しは避け、止むを得ない場合は早めにスケジュールを押さえておきましょう。

引っ越し代が安い時期

一方、5月から2月は引っ越し代が下がる時期です。この時期は引っ越しをする人が少なくトラックに空きが出るので、業者は少しでも空きを埋めようと引っ越し代に反映していきます。

9月は転勤が多く引っ越す人の数は他の月より増えますが、料金にはさほど影響がありません。

料金が最も安くなるのは、11月です。9月、10月の転勤シーズンが落ち着き、引っ越しの数が1年で最も少ない時期です。12月に入っても低いままですが、年が明けて1月になると、他の通常期の月に比べてやや高くなります。

引っ越す時期を選べるのであれば、11月がベスト、12月もそれなりにお得です。

11月の平均相場は単身だと約4万円、2人だと約6万円、4人家族だと約8万円となります。3月に比べると、その安さは一目瞭然ですね。

引っ越し代を相場以下に抑えるには

引っ越し代を安くするコツは、時期選びだけではありません。料金は、時期だけではなく曜日によっても変動します。

土日・祝日に引っ越しをしたいという人は多いので、料金も当然高くなります。安く抑えたいなら平日に引っ越しましょう。業者によっては安くなる日をカレンダーで公開していたりするので、ぜひ探してみてください。

また、引っ越し代に影響を与えるのは曜日だけではありません。時間帯によっても大きく変動します。

多くの人は、午前中の引っ越しを希望します。日中に荷物の移動を終えて、その日のうちに、荷物整理やライフラインに関する作業を始められるからです。

夜から開始するプランや、時間帯を指定せず業者が空いている時間に作業を開始するプランを選べば、料金が安くなります。

引っ越し会社のプランを比較

世の中には数え切れないほどの引っ越し業者があり、競争が激しい市場だと言われています。少しでも多くの顧客を獲得するために、料金を下げる業者も多いのです。

少しでも安い業者を探したいものですが、一つずつ問い合わせていたのではきりがありません。

そんな時に便利なのが、一括見積もりサービスです。条件を入力すると、複数の業者の見積もりが一度に表示され、比較できるのです。無料で利用可能なので、ぜひ有効に活用してください。

単身用のプランや混載便など様々なプランがあり、業者によって強みも違います。自分の条件もしっかりと把握すれば、マッチする業者を見つけられるでしょう。

ただし、料金が安いと、サービスもそれなりということが往々にしてあります。口コミなども参考にしながら、業者選びは慎重に行ってください。

また、見積もり時の値引き交渉は必須です。先ほど紹介した一括見積サイトなどで複数の業者の料金を確認し、見積もり時に他社の料金を伝えるのが、交渉のコツです。

引っ越し業者は即決を促してくることが多々ありますが、焦らず余裕を持って交渉に臨みましょう。

引っ越し代金の総額を下げる工夫

ちょっとした工夫で、料金はさらに安くなります。

荷物の量は、料金を決める大きな要素です。多くの場合、荷物が少なければ少ないほど、当然引っ越し代は安くなります。不要なものは処分して、身軽な引っ越しを心がけましょう。その際、リサイクルショップなどを利用するのもおすすめです。そのほか、引っ越し業者が買取サービスを行っていることもあります。値段が付けば、引っ越し代の足しにもなりますね。

有料の荷造りサービスを行っている業者もありますが、これは利用せず、自分で荷造りをすれば、余計な出費を避けられます。また、多くの業者はダンボールを無料で提供してくれますが、小さい業者だと、ダンボールを自分で調達すると値引きをしてくれるところもあります。スーパーなどで頼めば、余ったダンボールを無料で分けてくれるので、ぜひ利用してみてください。

家財道具があらかじめ揃っているマンスリーマンションへの引っ越しもおすすめです。

長期出張や単身赴任など、ビジネスでの利用が多いイメージがありますが、近年は個人での利用も増えてきています。

繁忙期にならざるを得ない通学のための引っ越しなどにおすすめです。ビジネスにおいても、急な転勤などの場合、特に頼もしい存在と言えるでしょう。

まとめ

引っ越しには、大変多くのお金がかかります。しかし、出来る限り安く抑えるために出来ることはたくさんあります。

引越しの時期・曜日・時間帯の選択、業者の比較交渉、そして独力で出来る工夫。

この記事で紹介した方法を参考に、お得な引越しを実践してみてください。