マンスリーマンションの借り方や入居の流れ

必要に応じた期間だけ借りられるマンスリーマンションは、さまざまなシーンで活用されています。一般の賃貸マンションとは違うマンスリーマンションの借り方や入居方法については、意外と知られていないかもしれません。そこで、ここでは具体的な借り方や入居の流れについてご紹介します。

マンスリーマンションとは?

マンスリーマンションとは、1ヶ月単位で借りられる賃貸マンションのことです。似たものにウィークリーマンションがありますが、こちらは1週間単位で借りられるものを指します。短期出張や受験シーズンの滞在先など、必要な期間だけ借りられるというメリットがあります。一般的な賃貸マンションだと契約期間が2年で、途中で解約すると違約金が発生します。その点、マンスリーマンションは、別途違約金が発生することはありません。ただ、退去する際、既に支払った賃料の返金はしてもらえないなど、契約会社によって解約条件がさまざまなので注意が必要です。

マンスリーマンションは、何より初期費用を抑えられるという点が魅力です。敷金や礼金、保証金、保険代などが不要で、水道光熱費やインターネット費などが賃料に含まれているのがほとんどです。また冷蔵庫やテレビといった家具家電付きの物件が多く、入居してすぐに新生活がスタートできるというメリットがあります。

 

マンスリーマンションの借り方と入居の流れを整理

まずは物件探しから始めます。よさそうな物件を見つけたら、マンション運営会社や管理会社に申し込んで契約します。基本的に家賃や清掃費、手数料などは前払いとなるので、契約時に代金を支払い、その後、鍵を受け取る流れになります。

 

手順1: 部屋を探す

マンスリーマンションの物件を探す場合は不動産会社に相談してみましょう。不動産会社ではさまざまなタイプの賃貸物件を扱っています。また、マンスリーマンションを得意とする不動産会社もあるので、そこに相談にいけばスムーズに進みます。

また、インターネットを利用するのもおすすめです。全国にあるマンスリーマンションの物件を検索できるサイトもあるので、住みたい地域や間取りなど、細かい条件を指定して探せます。マンスリーマンションを専門とする会社のウェブサイトであれば、豊富な物件の中から選べます。

 

手順2: 申し込み手続き

手続きについては、運営会社によって異なります。電話やインターネットですべての手続きが完了するケースもあれば、直接運営会社に足を運んで、申し込みから契約までするケースもあります。

運営会社の公式ホームページに申し込み専用フォームがあるのなら、そこから手続きも可能です。また、運営会社によってはファックスで申し込み用紙を送ってもらい、必要事項を記入して返送するという方法や、郵送でやりとりという方法などさまざまです。不明なことがあれば、その会社に直接電話して問い合わせてみてもよいでしょう。

なお、申し込み後は契約の流れになりますが、簡単な審査が行われることがほとんどです。一般的な賃貸住宅の審査よりは厳しくありませんが、場合によって通らないこともある、ということも想定しておきましょう。

 

手順3: 契約をする

一般的な賃貸マンションを契約する場合はさまざまな書類が必要です。身分証明書のほか、収入を証明するための書類、住民票なども求められます。しかし、マンスリーマンションだと顔写真付きの身分証明書のみで契約できるところもあります。

オンラインで契約まで完結できる会社だと、契約書に必要事項を記入し、身分証明書のコピーと一緒にファックスやメールで返送します。店頭での手続きが必要な会社の場合は、直接足を運び、その場で必要事項を記入して契約します。必要書類は運営会社によって違うので、事前の確認を忘れないようにしましょう。また連帯保証人が必要かどうかも運営会社によって異なるので、こちらもあわせて確認するとよいでしょう。

 

手順4: 支払いをする

基本的にマンスリーマンションの賃料は前払いです。契約期間分の家賃や光熱費など、すべて一括で支払わなければならないところもあれば、月払いが可能な会社もあります。一括と月払いの2種類から選べる会社もあるので、自身の経済状況に合わせて考えましょう。

支払い方法も会社によって異なりますが、店頭での現金一括払いのほか、クレジットカード決済や指定銀行口座への振り込み、コンビニ決済など各種対応しているところもあります。

 

手順5: 鍵の受け渡しをし、入居手続き完了

契約が終わり家賃の支払いが完了すれば、いよいよ鍵を受け取れます。鍵の受け取り方に関しても、各社で対応が異なるので事前確認が必要です。店頭での受け渡しになる場合もあれば、借りた物件の場所でもらうこともあります。複数の受け渡し方法に対応している会社も多いので、自身の都合に合わせて相談してみましょう。

また、電子錠を採用している物件の場合は、入居の前日や当日に、暗証番号を教えてもらい入居します。このケースだと鍵の受け渡しはありません。入居したらまずは備品がすべて揃っているか、壁や床、設備に傷や破損がないかを確認しましょう。備品の不備や傷などを見つけた場合はすぐに運営会社へ連絡することを忘れずに。これを怠ると後々トラブルの原因にもなりかねないので、しっかりチェックしましょう。

 

まとめ

短期で利用できるマンスリーマンションはその便利さから、あらゆるシーンで活用されています。借り方も難しくなく、契約に必要な書類も少ないため入居までのスムーズさが魅力です。マンスリーマンションの物件はインターネットでも検索できるので、住みたい地域や間取りなどを比較しながら選んでみてください。